昨日(2日)、デンキカンで「荒野に希望の灯りをともす」を観ました。
故 中村哲さんのアフガニスタンでの活動を紹介するドキュメンタリー映画です。
アフガニスタンの人たちが生きるために井戸を掘り、さらに水路を引き、
広大な砂漠を緑の大地に変える壮大な事業を実現させる中村哲さん。
中村哲さんが重機を操作している姿、問題が起きた時に考えている時の顔は悩んでいる顔ではない。
それらの全てが“生きる”ために知恵を絞り出す神々しいほどの顔でした。
全編を通して、いつの間にか、私の心に塵のように積もった汚れを清浄にしている。
現地のアフガニスタンの人たちと鍬で水路を掘っている地上すれすれを米軍のジェット戦闘機が飛来する。
中村哲さんが何度も口にした“生きる”と言う言葉。
アフガニスタンの人たちとゲリラが同義語のように思い込まされていた私たち。
中村哲さんと一緒に水路を鍬で掘る人たちの顔は、ゲリラではなく、まさしく、生きる人たちの顔だった。
そんな当たり前のことを教えてくれた中村哲さん。思いもよらず命を奪われた中村哲さんだが、
アフガニスタンの人たちと一緒にやりたかったことはもっともっとあったかも知れない。
それも、きっとアフガニスタンの人たちと一緒に「生きる」ことだったのではないだろうか。
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