『TSMCと熊本の地下水』
世界的な規模の半導体メーカーのTSMC は、開業すると、1日あたり1.2万トンの地下水を採取するそうです。
これを年に換算(365日)すると、438万立方メートル(m3)となります。
対して、熊本地域、11市町村で、2020年度(令和2年度)に採取した地下水の総量は、
1億6505万立方メートル(=1億6505万トン)でした。TSMCが採取する1.2万トンの地下水は、
熊本地域で汲み上げた水量の2.7%です。
確かにTSMC 1社で採取する地下水量1.2万トンはかなりの水量ではありますが、熊本の地下水は、
私たちが想像出来ない程の豊かな水量を蓄えています。
しかも、阿蘇山の麓や大津町、菊陽町の台地に降る雨水が巡り巡って、熊本台地の豊かな地下水となり、
これまで長年に渡り、100万人を超える人口の熊本地域の飲料水として、使われてきました。
これまでも、これから先も熊本の地下水は長年に渡り、
阿蘇山や熊本中流域に降った雨水が循環して地下水になることを考えると、
そんなにカリカリする事ではないような、そんな気がしませんか。
最後にもう一度、1.2万トンは大変な水量である事はもちろんのことです。
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